出発点は
RC造への憧れ。
小柳 一起Kazuki Koyanagi
建築部 2011年度 新卒入社
大きな建築物を造りたい。
専門学校で建築を学ぶなかで、RC造や鉄骨造の大きな建築物に興味を持ち、その分野で多くの実績を持つ当社に入社しました。建設業の父が「成和建設はいろいろな物件を手掛けているから、多くのことを学べる」と言ってくれたことも志望を後押ししました。入社後は先輩について現場を経験し、施工管理を学んでいきました。覚えているつもりでしたが、いざ一人で現場を管理することになったとき、それまでは先輩に指示してもらって動いていたにすぎなかったと痛感しました。間違っても指摘してくれる人がいないのだから、自分で気づかなければ、と、考えに考えて行動するようにしました。
コロナ×大雪の危機。
RC造は下部から1フロア単位で造っていきます。1階でコンクリートを乾かしながら、2階で鉄筋の配置を始める。1階の型枠を外して、3階で組み始めるなど、複数の作業を同時進行させるので、タイミングを合わせ、無駄なく効率よく進めなければなりません。そこで、完了検査から逆算して綿密なスケジュールを立てて現場を動かします。とはいえ、2020年のある現場で、コロナ禍による部材流通の乱れに大雪が重なり、作業のできない日が発生してしまいました。すぐに、スケジュールを作り直して関係する協力会社へ連絡。調整は簡単ではありませんでしたが、何とか間に合わせることができました。
いかに「本気」を伝えるか。
建築という仕事は一人ではできません。人と話し、協力してはじめて成し遂げることができます。入社して間もないころは、現場主任として指示しても、ベテランの職人さんに受け入れてもらえずに困ったこともありました。それでも、理解してもらえるよう根拠や理由を示し、必死に繰り返し話していると、「本気」が伝わり、わかってもらえるようになりました。コミュニケーションは大事です。それも普段からコミュニケーションがとれていれば、いざというときに役立ち、職人さんがフォローしてくれることも。基本的なことですが、現場では挨拶、感謝をしっかり声に出すことを心がけています。
RC造に挑戦し続けたい。
建築のおもしろさは、設計されたものが形になり、目で見ることができること。完成して足場とシートが取れ、全貌が見えるようになる瞬間は、いつもドキドキ感と達成感でいっぱいになります。街の中に自分が手掛けた建物が増えていくと、うれしさと同時に責任も感じます。これからも様々なRC造の建物を造っていきたいです。RC造は耐震性や耐久性、対火性、遮音性に優れているという「強さ」に加えて、大きな空間が作れる自由度の高さも特徴ですが、私は仕上がりの質感、かっこいい雰囲気も好きです。RC造はいいですね。